夏の魔物

作家でごはんにて掲載した作品を保存します。写真はソウノマホさんのイラスト。

7

2020.8.30.21:26


【第12フェーズ】関係 お洒落 争い 兆し

1日目〉620

1

そういえば、向かいの花屋でバイトをはじめたの、とヨーコは小さなあの甘ったるい声で言った。


それは仲間たちが寝ているベッドの縁に腰掛けて、カーテンから漏れる朝日を頼りに本を読んでいたときで、それまでずっと無言でいたわけだから、あまりに唐突だった。


コンゴピンクのカーテンを通った淡い光がリリー・スフィンクスのポスターに差し込んでいる。


僕は本を閉じてベッドの端に置き、時給は?と聞く。彼女は本を放ってシーツのシワを弄りながら、700円と呟いた。


安いでしょ。彼女は足を組み直す。でも、前までのところより居心地がいいの。前は本当やな奴ばっかだった。店長すら、よ。


しかも、ほら、そこの花屋、おばあちゃん一人でやってるじゃない。彼女、腰を悪くしちゃったみたいでね、丁度良かったの。それから数秒黙る。


「ヒデ、ねぇ、別にいいよね?」

ヒデが最終決定


彼女がこっちに体重をかけた拍子に本が落ちる。


彼は腕を伸ばして植物棚の時計を掴む。まだ朝早いことがわかると、タオルケットを頭からかぶった。まだ6時前だった。

皆起きちゃうから、外で話そうか。そう提案すると、彼女はこくりと頷いた。


「ヒデ、医者になりたかったんでしょ?」「子供んときだよ」

 本を本棚から取る 埃 

 トシキがまだ寝ていて、電気は消したまま

 にしている リョウが窓を少し開ける

 ヨーコがグラスをこぼす 寝ぼけ眼

 僕がキッチンの蛇口まで行くと

 アンがキッチンでトーストを焼いている。

彼中心に仲間がいる。眠気と水気

2、仲間が集まってバンド練習 雨が降って

 いた 梅雨入り 絨毯貼りの床

 「あと2ヶ月しかないんだよ」

 「言い争いは飽きたんだ」枯れた花束

2日目〉

3、花屋 坂の途中 冷たい 古着屋で買っ

  た安いジャケット アンとヨーコを待つ

 「ヒデは、そうやってポッケに手を突っ込

  んで、壁にもたれかかって待つのが好き

  なのね。いつもそう。」

4、ライブ前 慣れ 汚い 甘い ステッカ

  ーが大量に貼ってある重い防音扉

5、ライブ中 平凡 汗 彼らはステージ上

  観客は沸かない。今に見てろよと言うよ

  うな、真剣な眼差しだった(伏線)

6、仕送り 姉さんは風呂 明日から試験

3日目〉

7、プロデューサーを見つけたことを聞く

 近所の服のある雑貨店 ギター「俺にとっ

 ちゃ、これが全てなんだよ。」

8、久しぶりの酒屋 指のけが 共同体語る

 「理想を全員で叶えるためには、利潤を求

  めちゃいけないんだ」

9、夜道 楽器が防具 明日の予定

4日目〉

10、トシキの部屋 トシキのワックス トシ 

  キはいつもアロハシャツを着ている 芸

  術的嗜好 汚れ リョウとヨーコとトラ

  ンプをしていた。コピーバンド 言い争

  い 彼らの不満が彼に向く なだめる

11、姉さんはもう寝ているようだった

5日目〉

12、朝 化粧をする姉と話す

13、トシキの部屋(あの文章)雨 共産主義

14、良い歌を思いつく 今までのを合わせる

  「ヒデが外出るってよ。ヨーコ、ついて

   いってやんなよ」

  「わかったわ」

  「わざわざついてこなくていいのに。」

  「あなたのおかげで成り立ってるんだか

   ら、荷物持ちくらいさせてよ。」

  涼しい廊下 飛び出た葉 日陰 クリー   

  ム色のざらついた壁 体を傾かせながら

  歩く

15、花屋 ヨーコの笑顔 透けるように薄い

  シャツ something summer と訳のわか

  らないことが書いてある

16、ライブ前 途中で帰る 姉のいないアパ

  ート ハワイで買った10ドルのウクレレ

  に触れる

3日間〉

17、二人のアパート 家族 一人で考える

 参考にするのは洋楽 シューゲイザー 父

 が聴いていたもの  

 キーボード うざったい仲間からのメール

 リョウのおどけたセリフ 他人行儀

18、姉が帰ってきてご飯「じきにわかるわ。

  やっぱり医師になっておけばよかったっ

  て。ヒトラーだって画家を目指してたの

  よ。彼も大人しく画家になってればよか

  ったのよ。」

19、こんな感じで3日間過ごす 途中でメー

  ルがある 彼女は*を付けがち 服のあ

  る雑貨店にも行く あの甘ったるい声で  

  1990年代のモラトリアム少年さながらの

  立ち姿だとヨーコに言われそうだと思っ

  た(ヨーコのことが好きであることを暗

  に示す描写。)

         *

19.5 ヨーコの視点 メールを送った ステー

  ジの回想 酸欠で視界がぼやけてくる 

  脚伝いに伝わるシーケンサーの不規則な

  振動だけが私を支えている 浮遊感

         *


9日目〉

20、朝に行く トシキだけ。アンが別のバイ

  トを始めたからお金の勘定をする。まめ   

  な様子。みんなお金を使わない様子。ユ

  ートピア。仕送りを机にばら撒く 配る

 「スマホの使用料金高すぎるな。来月追加

  料金掛かったらプラン変えような。」

 「いや。YouTube見れなくなるじゃない」

 「金は何かを成し遂げるための手段だよ」

21、昼 仲間が増えていく、花瓶を見つける

  ギクシャクしている 造花の話

22、夜 料理を囲みながら、お金を渡す

  パソコンから音楽が流れている 今時の

  歌詞に中身のない歌を仲間たちは褒めち

  ぎっている

 「私たちは造花になっちゃいけないよね。

  本物にならなきゃ。」

10日目〉

23、ヨーコとトシキの身内の話を聞く。これ

  が歌詞につながる。過去にアンに自分の

  過去を言ったことを思い出す。

24、帰り側に入れ替わったアンの様子 ヒー

  ルをひっかけていた

11日目〉

25、久しぶりの平穏「この生活も慣れてきた

        な、そうだろ?」リョウの造花「なんで

  医者を目指してたんだ?」「やめろよ、

  あんまり解釈を聞くもんじゃないぜ。」

12日目〉

26、みんな楽器のチューニングに行く。彼は

         リョウと一緒に花屋に行き、花を買う。

          話す「よく考えるんだよ。人に摘まれ

   て枯れるのと、踏まれて枯れるのと、

   どっちがいいか」

27、帰り道 リョウの歯切れの悪さ どこか

         に行くよう 

2日間〉

28、トシキの部屋 月曜 リョウがお金を使

  ったことがばれる 彼は珍しく本を読む

       共同体の綻び 言い争い アンがリョウ

  の胸ぐらを掴みソファに押し倒す 彼は

  力なく倒れる ふてくされたリョウが物

  に当たる

  彼は花は貰ったと言う

  仲間と話してる間も膨れる 蚊帳の外の

  ような気分

29、リョウの顔を見る 共犯者のような笑み 

         脇汗 嘘をついたのは初めてだった 居

  づらくなって先に帰る 仲間たちの言い

  争う声が網戸を通して聴こえる

30、新曲 新譜完成 姉が帰ってくる 姉の

  夕飯をつまむ 彼女はいつも通りテレビ

  から目を離さない 共産主義の話をする

 「本気なんだ、姉さんにはわからないだろ

  うけど」

15日目〉

31、練習、時間がなくアンが向こう2日バイ

        トを休むことを伝えにいく 外にドライ

        フラワー

  彼が3日前に買ったものと同じ

32、ライブ前 調整 楽器 貼る場所がない

  からとヨーコとリョウが爪で大きいステ

  ッカーを剥がしてしまう

33、ライブ反応違う 

  『そう ほら、造花に触れれば、また

   ふら、ふら、生き返る気がするよ』

  いつもの彼の様子 こうやって次はマイ

  ブラのオマージュをやろうだとか、シン

  セザイザーをもう少し厚めにしようかと 

  か一人、ライムのジム・ビームを飲みな

  がら考える生活も終わりが来る気がして

  いた。

34、トシキの部屋

  サーモンとクリームチーズとフランスパ

  ンのサンドウィッチ。トシキがタマネギ

  をスライスしている。

  高揚 体の触れ合い 人懐っこさ 彼ら

  は楽しそう パソコンの音が大きすぎて

  機体が熱くなっている。この夏デビュー

  出来なかったら解散

 「見たか、奴らの目の変わる様が。これだ

  よ、これが好きなんだよな」

  ワックス 革靴

          *

35、このまま頑張ってもデビューは無理そう

       ということを書く

          *

36、酩酊 リョウが共同体を辞めないかと言

  う 彼はきつい口調になる ポケットに  

  5千円をねじ込む

37、去年に誘われたエピソード後半への伏

  線 冷蔵庫に貼ってある3次オーディシ

  ョン通過の通知書

38、あの日の夜は仲間たちと朝まで話してい

  た。みんな上機嫌で、アンはトランプタ

  ワーを作るのに必死になっていた 医師

  を目指していたこと 自堕落「自分を救

  えない奴に、他人を救えるわけがないよ

  な」アンは完全に酔いが回っていて「そ

  んなわけないじゃない」を上の空で繰り

  返している


【第3フェーズ】デモ 海 理想

16日目〉

4日間〉

39、他の曲も仕上げる 10曲になる

  曲名『シューゲイザーと花』『バビロン

  の空中庭園』『アデン』

 『ガーベラー!』『ギャツビー』

  パソコンが熱くなっている 汗でマウス

  がベタついている 仲間のエピソードを

  丁寧に入れる

40、姉が帰ってくる

 「いいね、あんたは。毎日遊んでも誰にも

  咎められはしないもんね」

 「姉さんは、持たざる者の気持ちは理解で

  きないさ」

 「何が持たざるよ。進学校でついていけ

  なくなったからってドロップアウトする

  奴なんて甘えよ」

 「それくらい、わかってるよ」

 「パパとママはあんたがそう思ってるのを 

  知ってて、あんたを上京させたんだよ」

 「わかってる」

20日目〉

         *

41、ヨーコ視点

  アンのパンツがソファに挟まっている。

  それはまだ値札の着いた最近買ったもの

  らしく、私は値札を剥がしてソファの下

  に、隠す。オーバドゥの4000円のもの

  で、彼女がヒデの財布からくすねたのは

  明らかだった。

  ヒデが裏返したであろう円盤を静かに裏  

  返す。彼は共産主義とか難しいことを言

  うけれど、リョウはもう彼のやり方につ

  いていけない気がする。私は、どうでも

  いいの。ステージで弾けさえすれば

ヨーコは思ったよりふわふわしている

         *

42、部屋 オーディションの決意をする

  静かな焦りを書く(暑くなってきて)

  午前中トシキに聞く よれよれの雑誌

  夜外に出るふりをして呼び出してアンに

  聞く

 「ねぇ、ヨーコには聞かないの?」「ヨー

  コは、別に良いんだ」

43、パソコンで調べる 締め切りは明後日

44、姉 悩みは聞いてほしくない 再試の勉

  強

21日目〉

45、花屋に行く ヨーコの溌剌とした笑顔が

  階段横のガラスを通して見える

  酔ったヨーコ「早くママを安心させなき

  ゃ。私、プロになったのよって」

  言おうとして、緊張する

  リョウ「俺たちの指導者なんだから決め

  てもらっていいぜ。夢に連れてってくれ

  るんだろ。」

46、言う 仲間が団結する 帰ってきたトシ

  キが黒い革靴を履いたまま驚いてリビン

  グに来る 手にはトーマス・モアのユー

  トピア


ーーデモに向けて仲間が真剣になる様子ーー

5日間〉

18、練習 汗 曇り

18、一回部屋でセッションする

19、デモを取る 真剣

  部屋のモラトリアムな様子

  そのままでやろうという

  浮遊感

ここを増やす


「祭壇があればいいよな。皆歌を書いてそこ

 に楽譜を順番に置いていくんだ。そこに相

 対評価は存在しない。『神にとって』いい 

 ものか、悪いものかの二択なんだ。全ては

 彼が決めるんだよ」


20、再試が終わって受かっていて安心してい

  る姉と話す

「私は、たくさんの人を救うんだから」

「それは音楽でって意味で僕も変わらない

 さ。そうだ、言ってなかったけど、先日デ

 モをとったんだ」

「私は、あんたの音楽で全然救われなかった

 けど?」

「そういう特殊な人種も世の中にはいるもん

 だよ、姉さん。僕らは、間違ってなかった

 んだよ」

彼女はつまらなそうにパソコンの画面を見つめたまま何も言わなかった。彼女はミイラの成り立ちについての動画を見ている。

27日目〉

19、メジャーデビューか 仕送り「もっと高

  いギター買いたいよな」

  早朝にトシキの中古のアルファードで海   

  に行く 車内にはビールと本と楽器を入

  れていく リョウが運転する

20、ヨーコは灰色のパンプスに黒の厚底のサ

  ンダル(シューゲイザーらしく下半身

  や、手の描写が多い)楽器を担いでいる

 「こんな綺麗だったら、取る前にこればよ

  かったね」はしゃいで仲間たちは彼の言

  うことを聞いてくれない

         *

     シューゲイザーの定義

ヒデとヨーコの会話(初期の方)

「ヒデ、そのよく言ってるシューゲイザー

 てなんなの?」

彼女はまだこの時、ネイル店に勤めていた。

アンが持ってきた香水のボトルをリョウがこぼしてしまって、それをどっちが吹くかの口論が長引いたものだから完全に絨毯に染み込んでしまった。部屋中ラベンダーのきつい匂いがしていた。


「こんな感じかな」

彼女は未だよくわかってなさそうな表情のままうなずいた。

「とにかく、新しかったってことね」

「そう。僕はこれと今のポップ・ミュージッ

 クを融合させようとしてるんだ。僕らは、

 新しい人にならなきゃいけないんだよ」

         *


【第4フェーズ】姉 軋轢 契約

28日目〉

ーー仲間たちの再びの軋轢と彼との差異ーー

6日間〉

濡れて潮の匂いのするジーンズ

・仲間の辛そうな様子

・二回目の喧嘩を彼がなだめる

 服も雑貨も置いてある店

・彼らは無理をして演奏をする。

・二つの気持ちは離れていくが、そのことに彼は気づかない

双方の綻びと理想との本格的な乖離


・過去のシーン。仲間たちは音楽についてと

 ても詳しくなって、彼に意見を言うことが

 増えてきていた

         

・理想について彼はソファに座って一生懸命

 話す

「日本人のくせに、英語の歌詞を書いてるよ

 うな奴は"甘え"てるよ。本物は、そんなん

 じゃないんだ」


・医学部のきつさ

・本当は医者になりたかったの暗示

「父さんの時代に生まれれば、簡単に医学部

 に入れたのにな」

「なら、もう一回勉強し直せばいいのかよ」

「すればいいじゃない。私の同級生の中にも

 29歳がいるわ、遅いなんてことはないの

 よ」

焦点が合わなくなってくる。喉が渇いてくる

「俺は、違う」

なんてカッコつけちゃって。馬鹿のく

 せに。中学の勉強まではできた奴は馬鹿っ

 て言うのよ」


35日目〉

20、本格的に契約 資金もごっそり減る

  雑貨屋で買い物をする

  酔って姉に上機嫌に話す

2000年代には、シューゲイザーもオルタ

 ナティブ・ロックもアマチュアからは淘汰

 されたんだ」

「姉さん、間違ってなかったんだよ」

今度のこのセリフは、酔って出たうわ言 彼女の悲しそうな表情で黙ってしまう


【第5フェーズ】解体 甘さ 悪あがき 医学書

3646日目〉84

10日間


21、連絡ない

22、姉 話す

 「現実を見なきゃ。バンドマンが全員デビ

  ュー出来てたら、そもそもアマチュア

  歌うようなちっさいライヴハウスなんて

  無いんだよ。」 やられたかも

、一人は嫌で花屋 店主から来てないと聞く

23、ライブハウスに聞きにいく

24、けんか「もう8月だぜ。なんてことをし

  てくれてたんだ!」

【仲間たちが怒る理由が不可解実は彼らの

 策略】


前半を多少繰り返す


         *

・再びヨーコの視点

 密会詐欺に遭った後

    どうしたら、自然にやめれるか

    最後、ヨーコが堪えきれなくなって

    言ってしまう

         *

25、止めようと思ったが止めれなかった

  次のライブは参加しないと言われる

  トシキ

 「僕が小さい頃に仲良くしてくれた近所の

  大学生がいたんだ。彼は、もちろんいい

  人だったんだけど、今考えると僕以上に

  物覚えも悪くて勉強も出来なかった。

  そのくせに遊びにいくと、彼の机の上に

  は必ず何かの学術書だとか難しそうな小

  説が置いてあってね、『人は文字を読み

  続けないと腐るよ』が彼の口癖だった」

  そこまで話すと、彼は弦を弄る手を止め

  た。

 「だから、僕も気が向いたらそういう本を

  借りて読むんだ。馬鹿でもね、腐ったら

  負けなんだよ」

 「何が言いたいかってね、」

 「人は流れていくものさ。その流れは止め

  ることができないんだよ。皆、辿る道筋

  なんて、決まってんのさ。大丈夫。僕は

  陰ながらサポートするさ」


(それでも共同体への憧れ、リーダー、ほかのバンドがパクっていたと聞く)


26、ヨーコと二人で練習

27、花屋 誰もいない

28、トシキの部屋(誰もいない)

  弦の切れたウクレレがドアに立てかけて

  ある

29、本番前 寝不足でふわふわしている

 「トシキも、よく手伝ってくれたよ」

30、本番後、途中で抜ける、パクったバンド

  が盛り上がっている

31、ヨーコと別れる

 「ねえ、ヒデ。」

 「話したいことが、あるの。実はね、」

 「私たち、あなた無しで、もう一回やり直

  すことに決めたの。もちろん、あなたの

  テイストは守るわ。」

ゲイザーであったことの証拠が前に欲しい

  ただの技術盗みじゃないか

32、一人でアパート、朝日

33、デモテープを流す『東京に来てから全て

  違ってたって思えたんだ。それでは、聴

  いてくれ。これが、僕らの答えだよ。』

  倒れ込む

  アンとリョウの造花が散らばる

  小花瓶の水が溢れる

  医学書の背表紙に触れる

  もう怖くなかった、みたいに

  浮遊感

         *

   『花束』の歌詞(エンドロール)

彼を主人公にサビで『きっと大丈夫』を入れる現在とのギャップ

        

〈夢をもう一度掴むことを決める〉


(まとわりつくのはこの街)

         *




6

2021.2.21(日付なしは大体これと同じ)


セレブリティー・クラッシュ


【テーマ】

偶然の大きい出来事からの衝撃からの分解


洋画の街を歩くシーンや窓枠を移動するカメラロールのように軽やか

流れるように移行する


ホテルならではの静寂、小説としての精度、建物の多さと人がたくさんいることによる豪華さ、気怠さ、対照的な


白 青 黒 肌 ピンキー


デバッグ・イン・バスルーム

グッド・バイブレーション


モチーフユリ

すれ違いによるバトンタッチ

ABが出会うまでを交互に(都合の良さを消す)同じところにいたのか!も良し


視覚として認識できない状況、情景、思想


1週間くらいの物語に流動性と細々としたエッセンスを盛り込みたいと思った。


105など、部屋番号、RobbieRestaurantがキーポイントになる。スリリングさを出す

みんな部屋番号についての関心がある。L字の曲がり角のユリの絵など手掛かり。

絵に対する感想は人それぞれ


結婚式ムーブ⑦⑧⑨

裏ムーブ④①②

広がり⑥⑩(セリフで上と繋がる)


【参考】

グランド・ホテル方式(群像)

シャイニング

レオン

パルプフィクション

ムーンライズキングダム

ディナーラッシュ

トレインスポッティング

エクシブ

モデルとする絵画快楽の園


【視点の交代】

壁の穴とピアノ線、マスキングテープ

窓際に置いたコップ

排水管、隣の部屋の騒音、窓から落としたトランプ


【ラスト】

ごちゃごちゃになって、最後は⑦⑧⑥⑨④⑤②①③

の順番で終わる。


失敗デバッグ、オーナー、グループ

やや成功ローティー

(分解)と結婚式、偶然の驚きを招くもの


もしかして自分たちが害虫なのか


【オブジェクト】

経営の傾いている高級ホテル(汚れあり)

夏 プール 結婚式場 ゲームセンター

バスルーム(密室性)


朝起きて、朝食までの廊下、コーデュロイのカーテンと観葉植物、ドレスのフリル


ガーゴイル


【人物】

①祖母と孫、遠慮しながらトランプ(2

 金持ち、昔の所業、キッシュ

 バケーションに猫を連れてきた家族、喧嘩

 明日に大事な話をする予定(5


デバッグカップル(悪〈金持ち〉から搾取するため)客室清掃員(2

④ハックグループ(若者、弱みを知りたい)

 刺青、最後バラバラに(2

⑤オーナー(パソコンに計画を書く、カップ

 ルにだけ協力させている)ピストル(1

⑥クスリをキメるボーイ(広がりを)(3


⑦結婚式をするカップル(2

⑧結婚式をしたいローティーン、祖父、シャ

 イニングに似る、双子のよう(3

⑨結婚式に参加の親族(10

⑩先生と患者の診察(男性の加害性、セレブリティクラッシュ、話では独立)箱庭


デバッグカップルの映画版に対する文句


気の効いたセリフ

「ビタミンCが違法だったらやってた」


下半身でものを考える年頃〈下半身の描写〉


「結婚がゴールなの?」


「ママがシャイニングのようねって言うの」

「なにそれ」

「昔の映画」


「あら、シャイニングみたいね」

リリーは椅子から勢いよく降りて、両手を腰に当てた。マダムは驚いて目を見開いた。

「それ、ママにも言われたわ」


「金持ちは、ハエだよ。僕らがデバッグしてやらないとね」


「ねえ、マニキュアなんて塗ってないで早く

 してよ!」

「いいよ、もう。話になんないよ」


「どこにいたんだい?」

「南の方でね、キツかったわ。」

彼女は得意げな顔で、トランクを開ける。


「私、そのコミュニティを出たい、出たいって思ってるんですけど、中々出られなくって。」

「ねぇ、先生のセレブリティークラッシュ〈初恋のセレブ〉は誰でした?」

「マリリンモンローだったよ。8歳くらいかな。パーラさん、何か言いたそうだね」

「みんな、セレブになりたいってセレブと結婚したいって思い続けてるんです。だからつまらないことを言い合っても、私の席はまだ空いてるって信じてるから、毅然とした態度でいれるんです。」

「そうだね、君は理想を追うのに疲れたのかもしれない」

パーラは髪をいじる手を止める。

「私はそんな陳腐な言葉で片付けられたくないけど、先生」

「うーん、そうだけどね。紅茶なんて飲んでないで、小説を読むといい。本は没頭できるし、想像力が養われるし、いい治療になる」

「それ、私も最初に言いました」

「うーん。結局は堂々巡りなのかもしれないね。」

「堂々巡り、ですか」


         *


      【introduction


私の頭の中には高級ホテルと小さなクリニックあって、そこでは人々が絶えず動き回っている。喧嘩したり、トランプしたり、ドラッグをキメたり、盗聴器を仕掛けたり。私はスパイになったみたいに物陰に隠れて、彼らをずっと観察してきた。


ほら、他のクソ映画のトレーラーも終わりかけてる。ポップ・コーンの準備はいい?

6

2021.2.21(日付なしは大体これと同じ)


セレブリティー・クラッシュ


【テーマ】

偶然の大きい出来事からの衝撃からの分解


洋画の街を歩くシーンや窓枠を移動するカメラロールのように軽やか

流れるように移行する


ホテルならではの静寂、小説としての精度、建物の多さと人がたくさんいることによる豪華さ、気怠さ、対照的な


白 青 黒 肌 ピンキー


デバッグ・イン・バスルーム

グッド・バイブレーション


モチーフユリ

すれ違いによるバトンタッチ

ABが出会うまでを交互に(都合の良さを消す)同じところにいたのか!も良し


視覚として認識できない状況、情景、思想


1週間くらいの物語に流動性と細々としたエッセンスを盛り込みたいと思った。


105など、部屋番号、RobbieRestaurantがキーポイントになる。スリリングさを出す

みんな部屋番号についての関心がある。L字の曲がり角のユリの絵など手掛かり。

絵に対する感想は人それぞれ


結婚式ムーブ⑦⑧⑨

裏ムーブ④①②

広がり⑥⑩(セリフで上と繋がる)


【参考】

グランド・ホテル方式(群像)

シャイニング

レオン

パルプフィクション

ムーンライズキングダム

ディナーラッシュ

トレインスポッティング

エクシブ

モデルとする絵画快楽の園


【視点の交代】

壁の穴とピアノ線、マスキングテープ

窓際に置いたコップ

排水管、隣の部屋の騒音、窓から落としたトランプ


【ラスト】

ごちゃごちゃになって、最後は⑦⑧⑥⑨④⑤②①③

の順番で終わる。


失敗デバッグ、オーナー、グループ

やや成功ローティー

(分解)と結婚式、偶然の驚きを招くもの


もしかして自分たちが害虫なのか


【オブジェクト】

経営の傾いている高級ホテル(汚れあり)

夏 プール 結婚式場 ゲームセンター

バスルーム(密室性)


朝起きて、朝食までの廊下、コーデュロイのカーテンと観葉植物、ドレスのフリル


ガーゴイル


【人物】

①祖母と孫、遠慮しながらトランプ(2

 金持ち、昔の所業、キッシュ

 バケーションに猫を連れてきた家族、喧嘩

 明日に大事な話をする予定(5


デバッグカップル(悪〈金持ち〉から搾取するため)客室清掃員(2

④ハックグループ(若者、弱みを知りたい)

 刺青、最後バラバラに(2

⑤オーナー(パソコンに計画を書く、カップ

 ルにだけ協力させている)ピストル(1

⑥クスリをキメるボーイ(広がりを)(3


⑦結婚式をするカップル(2

⑧結婚式をしたいローティーン、祖父、シャ

 イニングに似る、双子のよう(3

⑨結婚式に参加の親族(10

⑩先生と患者の診察(男性の加害性、セレブリティクラッシュ、話では独立)箱庭


デバッグカップルの映画版に対する文句


気の効いたセリフ

「ビタミンCが違法だったらやってた」


下半身でものを考える年頃〈下半身の描写〉


「結婚がゴールなの?」


「ママがシャイニングのようねって言うの」

「なにそれ」

「昔の映画」


「あら、シャイニングみたいね」

リリーは椅子から勢いよく降りて、両手を腰に当てた。マダムは驚いて目を見開いた。

「それ、ママにも言われたわ」


「金持ちは、ハエだよ。僕らがデバッグしてやらないとね」


「ねえ、マニキュアなんて塗ってないで早く

 してよ!」

「いいよ、もう。話になんないよ」


「どこにいたんだい?」

「南の方でね、キツかったわ。」

彼女は得意げな顔で、トランクを開ける。


「私、そのコミュニティを出たい、出たいって思ってるんですけど、中々出られなくって。」

「ねぇ、先生のセレブリティークラッシュ〈初恋のセレブ〉は誰でした?」

「マリリンモンローだったよ。8歳くらいかな。パーラさん、何か言いたそうだね」

「みんな、セレブになりたいってセレブと結婚したいって思い続けてるんです。だからつまらないことを言い合っても、私の席はまだ空いてるって信じてるから、毅然とした態度でいれるんです。」

「そうだね、君は理想を追うのに疲れたのかもしれない」

パーラは髪をいじる手を止める。

「私はそんな陳腐な言葉で片付けられたくないけど、先生」

「うーん、そうだけどね。紅茶なんて飲んでないで、小説を読むといい。本は没頭できるし、想像力が養われるし、いい治療になる」

「それ、私も最初に言いました」

「うーん。結局は堂々巡りなのかもしれないね。」

「堂々巡り、ですか」


         *


      【introduction


私の頭の中には高級ホテルと小さなクリニックあって、そこでは人々が絶えず動き回っている。喧嘩したり、トランプしたり、ドラッグをキメたり、盗聴器を仕掛けたり。私はスパイになったみたいに物陰に隠れて、彼らをずっと観察してきた。


ほら、他のクソ映画のトレーラーも終わりかけてる。ポップ・コーンの準備はいい?

5

2020.8.22


デバッグ・イン・バスルーム


・テーマと照らし合わせて段階に分ける

・具体的なオブジェクトを入れる

・彼女の心の動きを各段階で決める

・セリフを埋め込む


7月〜8


アメリカ通りとバーの2:青空】

1、最初に汚れた排水管を洗うシーンから

 青と白と影と暑さを最初に持ってくる

 彼の声がする

2、彼はずっとキャシーという女と来ていた

 ブロンドの髪とつんと上を向いた鼻と腫れ

 ぼったい瞼が特徴的

3、彼が頼んできた時のシーン

4、なんとなくアンニュイな夏の始まり

 雄猫のルーカス

 飛行機雲 飛行機の音

5、中分け サンダル

6学術書 黒い機械の設計図 PS3

7、彼は打たれたようで、頬が腫れていた

 アメリカのポルノ雑誌


8月近くなって、横顔:スコール】

8、彼の行動の変化

9、キャシーからの電波の悪い電話

「彼は、やめた方がいいよ。変な奴よ。別れ

 るときも来週キスする場所について話し始

 めたのよ、馬鹿にしてる」

10、雨の通り ネオンライト

  濡れた髪 電気の消えた店内

 「僕は、何か人の役に立つようなことをし

  ていかなきゃいけないんだ。でも、こん

  な僕もあと数年すれば社会の歯車になっ

  てしまうさ」

  壁の花の絵を見つめる彼のシルエットの

  口の部分だけが動く

11、シェービング 腕の毛を剃っているとこ

  ろだった


【害虫駆除と彼:暑くなる】

日本の夏は相変わらず湿度が高い

ダークブルーのバスクロース

白のタイル

チョウバエが湧く

彼の白いTシャツが汗で透けている

オーバー・フローをガム・テープで塞ぐ

         *

ノートパソコンを持ち出す

ハッカー

黒のパンプス パンツ

コカ・コーラの瓶

植物棚の和英辞典


【押し倒しと共有:唇だけの短いキス】

加害性

秘密と混ぜて、彼にとってもよくわからないようにしたい

新品の英語雑誌

紺のタンクトップ

カートとコートニー

サボテン

【秘密と盗聴器作り】

彼の知り合いが来てくれる

キーボード マウス

二人の中も良くなる

白いTシャツ アロハシャツ 積乱雲

【オーラルセックス】

【マークの話と :夕立】

米兵からある話を聞く

スペース・コロニー

黒い雨雲

【未払いと 】

アメリカ通りの夏

しっけたシュケット

ジープ アメリカ兵

ダブルミーニングデバッグ

これらを乗り越えた2人の果て

最後バスルームで分解する

清潔感を保ったままのオブジェクト

 清潔感の化粧を削る彼

セリフ

「支配されてる?」

「君は女性でアメリカ人なんだ。わからない 

 にちがいないよ」

インテリな彼は高校で習ったと言う英文法で話すことが多かった。噛み合わないこともあったけど、彼が自身たっぷりに返答するもんだから、訂正しなかった。おかげで、水族館の話が突然ハワイの話に変わったり、下らない話題でも会話が続いたりした。

部屋に行っていいかと尋ねると少し考える素振りを見せた。

彼の本とかノートとかを眺めた。ふと、文字の敷き詰められたプロット用紙の端に短い詩が書いてあるのを見つけた。

地震かとゲームを消すと飛行機雲 基地前

 のバー2階の自室』

私はゲームをしたのかしら、とテレビ横のコントローラーとPS3を見てみたけれど、それらは埃をかぶっていて長い間触られていないようだった。


カランッと乾いた音がすると、それは決まって彼だった。定位置の席に座る。アイスコーヒーをすすって本を開く。あの詩は、あなたのことを書いてるの?とそれとなく聞いてみた。本から目を離さずに「君は、人の家に土足で上がるようなマネをするんだね」と呟いた。「私の国ではそれが普通よ」と返すと「郷に入っては郷に従えだよ」と苦笑した。

「それにしても、あなたの詩はいまいち書いてある意味がわからなかったわ」

「それが文学ってものなんだ」

「でも、あなたは作家を目指してるわけじゃ

 ないでしょう?」

「ああ、でも君が日本語を読めたとはね。弱

 ったな」

「少しだけね」

彼は、昼の客がいない時間帯によく降りてきた。店内の電気を消してカウンター席でキーボードを叩き続けた。彼いわくインスピレーションの湧き方が違うようだった。

そう思った頃には通りを砂埃を撒き散らして我が物顔で通過するジープが滲んで、うまく見えなくなっていた。

【彼が乱入するシーン】

「ヨーコ!」

私がバスローブをはおったと同時に彼が入ってきた。


からかったのが馬鹿みたいと一人彼が上がるまでカウンターに腰掛けていた。

窓が開いたのにもかかわらず、ガラスにぶつかり続けていたトンボが死んでいた。彼は標本にするといって手に包んで持っていった。

「そういえば君の国では、ハエもトンボもあ

 んまり区別しないらしいね」

「そんなの嘘よ。日本の無知な勘違いが言い    

 ふらしたのよ、きっと」

「あれ、軟体類を区別しなかったのはどこの

 国だったかな」

「残念、それはドイツよ」

彼の丸眼鏡をつけてみる。魚眼レンズみたいに、店内が円形に集約されていく。彼がきてからというもの、生活に一つの主軸ができたように感じた。

「それは違うね。君は僕を、彼の代わりにし

 たいだけなんだ」

「君は恋人はいるかい?」

「いたわ、2ヶ月前までね」

今日は幾分か調子がいいようだった。いつものようにカウンターに座ると、慣れた手つきでCDをラジオにセットした。ジョンレノンのスタンドバイミーが流れてきた。

「ほら、アメリカ通りに支配されてるんだよ

 僕らは。都会に出たほうがいい」

「あなたが勝手に用意したんだもの。私はミ

 イラなんて興味ないわ。それに一度メトロ

 ポリタンで見たもの。」

「興味がないのに、見に行ったのかい?」彼はまだ諦めていないようだった。

「ええ、あいにく。パパが歴史好きでね、ニ

 ュージャージーから片道5時間かけて行っ

 たのよ。セントラルパークもブロードウェ

 イも、とっても綺麗だった」

彼は諦めて、本に目を戻した。その後一人で2回も見に行ったようだった。

11

投げやりなリフレイン以上に切実な祈りはあるだろうか。別れた彼が言っていた。彼の教官の、第四次中東戦争での話だった。

12

「夏の間だけ2階の空き部屋を貸すことはで

 きるかい?」

「誰が住むの?」

「もちろん僕だよ」

「お金はどこで貯めたの?」

「パート・タイム・ジョブだよ。南の方で

 ね、きつかったな」

13

言いたかった単語が出てこないようで、彼はもどかしそうにしていた。次の日、植物棚の端に和英辞典が置かれていた。

14

「私は日本語はあなたの前では絶対に話さな

 いよ。カタコトなんだもの。あなたの英語

 の方が流調よ」

「僕にね、英会話を教えてくれたアメリカ人

 の先生がいい奴だったんだ」

15

「本当に日本人だったらアロハシャツなんて着てこないさ」彼は前を向いたまま言った。

16

「やめれば良かったでしょう?」

「誰もが自分の潜在的な才能を信じたいもの

 だよ」

……こんな夏も、もう終わるね」

「ああ、さよならだ」

17

「不思議だな、日本語だと言えないようなク

 サイセリフも英語なら、流暢に話せる」

「母国語で話すとあなたは全く違う口調にな

 るの?」

「ああ、強いて言えばホールデン・コールフ

 ィールドに似てるかな」

「全然変わってないじゃない」

「もちろん、日本語訳のね」

18

日記に書いていたから、こんなにも鮮明に覚えている。

アメリカにいた頃の日記

19

「ある小説を読んだんだ。ハッカーの男が暗

 躍するつまらない内容だった。その男は何

 日おきに風呂に入ると思う?」

「さあ、4日おきくらいかしら」

「これが意外とルーズな奴でね、6日おきだ

 ったりするんだ」

「何が言いたいの?」

「ハックは精密な作業なのにも関わらずにだ

 よ、本人は思いの外それを自覚していない

 んだね」

4

霜焼けにボールペン


        【1


 マチコ先生は産休に入って、イトウくんはクラスに戻った。妹の絵は剥がされて、踊り場の壁は緻密な桜の切り絵で彩られている。式の後に教室に残っていた生徒もあらかた帰ったようで、廊下からの隙間風の音だけが耳に届いていた。


 ベッドから起き上がって、裸足のまま上履き代わりの妹のミズノの白シューズを履く。

センセイの机の三角椅子まで歩く。机の上には黒ボールペンとワインレッドのペンケースが置いてある。かかとを踏んだままだからか歩調が不安定でよろめく。


「私を私として扱ってくれるのは、センセイ

 だけだもの」


 口に出すと、この言葉の空虚さが浮き彫りになって、それを隠すように勢いよく椅子に座った。膝を目一杯曲げて、両足をセーラー服のスカートごと抱く。

 霜焼けたつま先を見つめる。痒みを和らげるために押さえつけすぎて濃い紫色になった足は、暖かい保健室の中でさえ冷え切っていて自分のものではないみたいだった。


 こうして、みんなもとに戻っていく。それはわかっていたことなのに妹達みたいにすぐに立ち上がれない私は、まだ膝を抱えたままセンセイを待っている。


         【2


 悲しい時に涙を流せない人間と流せる人間がいることは、私と私の双子の妹を見れば明らかだった。


 中学2年の冬、飼い猫が死んだ時もそうだった。天邪鬼な性格のオスの黒猫だった。

 彼が死んだとわかったのは雪の降りそうな夜で、妹は泣きながら彼を抱きしめていた。私はパジャマのまま、庭の隅に穴を掘った。涙ではなく汗ばかりが私の頬をつたった。そうしてその小さな体は深く掘りすぎた、ブラックホールみたいに暗い闇に吸い込まれていった。その瞬間、私の身体は内側から冷えたた気がした。私の足に霜焼けができるようになったのはその夜からだった。


 妹は、勉強はできなかったけれど愛嬌があり甘えるのもうまい子だった。

 両親に困ったことがあるとよく泣きついていた。当然私にも、隣のクラスのイケメンに告られたけれどフリ方に困っているなど、他の双子は小っ恥ずかしくて話さないのではないかというようなことまで話してきた。私たちがそんなことを話すのは決まってお風呂の中で、2人なら1時間でも2時間でも入ってられた。

 一日だけ、一言も話さなかった日がある。初めてできたイケメンの彼を妹に取られた中学3年の春のある日だった。私たちは無言で浴槽の壁を見つめていた。彼女は申し訳なかったのか、目に涙を溜めたまま唇を軽く噛んで、涙を流すまいとじっとしていた。


        【3


 兄はことあるごとに「君たちの透明感のある黒髪と瞳には、魂の浄化作用があるんだ」と言った。私たちのことを溺愛してくれていたから、別に何気ない言葉だったのだろう。しかし、それが単なる姉妹への家族特有の褒め言葉でないのは、周囲の目が証明していた。

 特筆すべきは、眼鏡を外すことで、うんと可愛くなることだった。大きな瞳、すっとした鼻筋は常に黒縁眼鏡の大きなフレームと近視のレンズによって隠されていて、眼鏡を外すことでいわゆる「ギャップ萌え」のような状態を作り出していた。

 私がこのことを自覚したのは、中学1年の9月頃の合唱練習だった。私のクラスでは輪になって練習するのが恒例となっていて、歌うのが面倒な私はいつも口を軽く動かしながら音符の曲線を目で追っていた。

 しかし楽譜を忘れたある日、輪の反対側の男子が私の隣の男子を笑わせようと、歌の最中に変顔をし始めた。それは私の目に嫌でも入ってくるわけで、横を向いたり目をつぶったりすることを思いつかなかった私は笑いそうになった瞬間、視界が不明瞭になれば堪え切れると思い、眼鏡を外した。

 その瞬間だった。反対側の生徒たちの動きが止まった。彼らの目線をぼやけた視界の中で確かに感じて、眼鏡を握る手はいつの間にか汗ばみ始めていた。


 それでも私は全く妹に負けていたわけではない。それは勉強だった。ずっと学年で3位でさらに風紀委員長だった私は、クラスでは一目置かれる存在だった。

 ただ、それが続いたのは中学までだった。

 このことは、私たち家族にとって大きな問題に発展する。


4


        【40


最後待っている

最後言いに来た

家族への裏切り?

もう来ないということを。


でも、私は悲しい。まだ、センセイと生徒として接したいと思ってる。センセイが好きだなんておごがましい。でも、まだあなたのことを知りたいと思ってる。私を救ってほしいと思ってる。


「卒業おめでとう。僕はね、君のおかげで、イトウくんは教室復帰できたと確信しているよ。本当に感謝してるよ」


私の高校生活も、劣等感も、復讐もこれで終わりだ。

言おうとして口を開いてセンセイの顔を見ると、彼の方が先に口を開けていた。

   ・

「君の妹さんも元気だもんね。良かった。」


身体が固まって、芯から熱を帯びてくる。次第に呼吸の仕方がわからなくなってきて、頬が紅潮していくのがわかる。


「気づいたのは、12月の末だった。(長い推理)それに、これ。ハルナさんのロッカーに入っていたけど。僕が名探偵に見えるかい?それは違うさり君が少しずつヒントをくれていただけなんだ。それが助けてって言っているように聞こえてね。」


視界が歪んできた。鼻の奥が痛くなる。鼻をすすろうとすると余計に涙が溜まる。


「ねぇ、先生、」

絞り出した声は、霞んでいた。

瞬きもできない。喉が動かない。声が出ない。目蓋が熱い。

彼はボールペンを止める。

手で制してきた。

頬を伝う。

涙は、つま先に落ちた。

彼は実は知っていた


【一言】


長編を削ったものにしました。


実際は双子の妹と私は、とても仲良しです。


頭の悪い双子の妹に代わり高校受験をした私は3年後妹と同じくらい馬鹿になっていた。


妹の学校の保健室でセンセイに介抱され、霜焼けを見られる。霜焼けた足を触わられる。妹のふりをして会話し保健室に入り浸る。


イトウの復帰のリハビリを始める。相談する口実ができる。センセイの力強い復帰への言葉。相談する勇気はまだない。


他の部活で怪我をした生徒を手当てした彼に告白する。肯定してくれると伝える。

「私が、センセイのこと好きって言ったら笑いますか?」


私は存在意義を悩んでいた。イトウとのリハビリは続く。イトウの不登校理由。


家族が黒猫を買ってきて喧嘩をする。彼と自分を重ねる。触ってもらうために足を洗う。

復讐の決心をする。


センセイに相談して涙目になる。イトウには隠す。


4人で砂丘に行く。マチコ先生の車。センセイと2人で恋の理由、価値を話す。タバコ。


———————————————————


・イトウのリハビリと憤り

・イトウの変化

・イトウからの告白を手で制する。

「好きな人がいるの」

・イトウと砂丘クライマックス。叫ぶ。

        本当は偽物だとバラす。

「なんで?」「いずれわかると思う」


・センセイの家での怖さ

・養護になった理由彼のこと

・彼から恋の継続を問われ、抱きしめる。


・家族との表面上の仲直り

・新しい猫の受け入れ


・マチコ先生の育休


———————————————————


もう一回砂丘の提案も彼に断わられる。苦い顔の彼からの拒絶の言葉。抱かずに足を揉んでくれる。復帰したイトウと初めて帰る。


みんな元に戻っていく。最後の挨拶をしに行くと、センセイは気づいている。初めて涙は止まらなくなった。(自分自身の受容=涙)


はちゃめちゃやったあとの静けさ


いろいろやったけど、結局季節の変わり目に急かされる

3

2020.5.19:23


モラトリアム・ワンダーランド


【第1フェーズ】

1日目〉

1、下着とラジオ

  ポールが投げた瓶が割れていた

 「あいつ、ラリっちゃうと訳わかんなくな

  るからな」

2、車で遊園地

  隣の彼女はあくびをしてタバコを取り出

  して吸う

  逃げて転がってきたくせに我がモノ顔

3、昨夜、ドラックパーティーで新聞

  彼女は愛読書のサリンジャーを読む

      彼女のわけのわからない話

  僕が不機嫌になると彼女は黙る

4、彼女は写真を撮った

      コルクボードに貼るつもり

      久々に昔の空気を触れた

  彼女と楽しく園内を周る

  君も覚えているだろう

 まだユートピアが残っていたことへの驚き

 雇うことによる街の活性化、需要の高まり

5、おじさんにあった、バルーン

  ソフトクリーム、チェロス 

  彼女と軽い喧嘩、彼に昔も変わらない

6、周りのライ麦畑まだ青い、ショーンの家

      ごっこの記憶

  転んだ彼女に手を引かれ倒される

      抱きおこす、綺麗だった

      アジア系の幼馴染のくせに

2日目〉

7ダンスホールと読書、フロイト、ポール

      カムラに昔の事を教える約束

  「そんなのよりあなたの本を読ませてよ」

8、読んでくれている「彼」に

  ワンダーランドについて

      彼に昔から話しているユートピア理論

  社会の縮図、モデル

9、彼女の再建計画

 「そんなに、じゃないのよ!私たちのワン

  ダーランドなんだもの!」

2週間〉

10、市役所

  出かける前にソファの上にユリの花

  ソファに寝そべる彼女の考える仕草

  夜騒ぐ代わりに昼はだらけていることが

  多かった

  家の壁は青

11、弁護士のショーンの家

  離れたからこその懐かしさとギャップ

  彼女は高圧的な親から逃げてきた

  そのくせ金は送られてくる、結構な額

12、彼女は、署名を始める

  彼は、本を読んでいる

  大抵こんな感じ

  青いバスボム。裸を見ると怒る

13、ドラック、夜彼女と昔の思い出

        ショーンの家から朝日

        ショーンの親から「あんなゴロツキをあ

        げたのね」

  逃がした振り、クローゼットの中

  彼の頭の良さ

14、回想秘密基地、孤立感

15、朝所長に尋ねる予定ができる

  「あんたのせいでやなこと思い出しちゃ

   ったわ」

   寝言


【第2フェーズ】

14日目〉

16、下着とラジオ

  腐った牛乳

17、車で遊園地(楽しそうに緊張)ショーン

  「私たちが間違ってるんだったら、捕ま

   えてくれたらいいわ」

18、話している

19、彼女の緊張した様子

  隠すように物に当たる

20、彼女と3人ではしゃぐことで思い出す

  始めはつれない返事の所長に怒っている

21、昔の回想

22、彼女との恋人らしいやり取り

 「あの親もいないもの」

  ライ麦畑の中のワンダーランド

15日目〉

23ダンスホール、カムラに伝える

24、楽しかったこと

        その後ろくな人生を送ってないこと

  大学では青い渦

25マリファナを吸った直後の彼女が笑う

         カムラからダイナマイトの寓話

  カムラは何か言いたげにこちらを見る

  僕は曖昧な返事をして帰る

26、許可できないと知らせが来る

  ユートピアの意味、触れない国

ーーーーー中間、上は完璧

2週間〉

27、一生懸命にやる署名(口調はゆっくり)

28、ショーンと話し合う

29、「彼」に必死さを伝える

  口ではこんなのだけどね、本気で再建し

  ようと思ってるんだよ

  

30、ヨーコが窓際で吸っている、ケンカ

  洗面台に精神分析入門

3日間〉

31、彼女の署名を手伝う、駅前

32、嫌なことを言われる、怒り

  過去彼女を助けた回想

33、彼女に向けて口調が熱くなる

「奴さんからしたら俺らのやってることなん 

 て馬鹿らしいんだろうけど、誰かがやんな

 くちゃいけなんだよ」

 彼女が悲しそうな事も知っている

34、最終日の車

 「そんなこと言わないでよ」

  彼女の口調で無理かもしれないと思い始

  める

31日目〉

35、ドラッグパーティー

  「あなたがいたから私はあそこから抜け

   出せたし、今ワンダーランドを助けよ

   うとしてる」

36、カムラにもう無理だと伝える

        「僕らはもう戻れないんだよ。子供に戻

           って、遊園地で遊んだりなんか出来や

           しないんだ。」

37、連れてきた白人たちが部屋を荒らす

38、ヨーコが、激昂する

         カムラがダイナマイトの話をする

 「それを俺に使わしてくれないか?」

39、写真の束を掴んで投げる

  彼女が梨を切る

  無言で食べる

  ベッドライトをつけてサリンジャーを読

  む


【第3フェーズ】

32日目〉

40、下着とラジオ

41、車で遊園地、無口青空、バルーン

  ショーンに挨拶

  彼とはもうあまり話さなかった

  仕事も始め出した彼、自分との差感じる

  最後に御礼

42、最後だと、一つも乗らない

         思い出が蘇る

     「過去に縋らないとやっていけなかったん

        だよ」

  最後にひとつだけ乗るメリーゴーランド

43、ベッド、彼女過去の家「抱きしめてよ」

30日目〉

44、閉園新聞、投げつけられたライム

  「僕らみたいのをモラトリアム人間なん

   て言うんだ」

45、何もせず過ごす、本を読む

46、「彼に」弁明

   嘘じゃないんだよ

31日目〉

47ダンスホール

        カムラと話す

  

48、ステージで踊るヨーコ

  アジア系で足も短いくせに元気に踊る

49、戻ってきてカムラに意味深発言

        最後の挨拶

50、ケンカしている入り口を出て車の中で彼

  白人が黒人に殴られている

        彼女に計画を話す

51、「彼」への弁明

5日間〉

52、準備、おそらく白人に割られたであろう

        コルクボード

53、雨に濡れて帰る

        ヘッドライトに照らされ息が白く見える

54、彼女の熱に浮かれてわけのわからない話

     「遊園地で思いっきり抱きしめて欲しい

        のよ」

55、感染るならとキス

        全ての関係性の崩壊

        震え

    「成れ果て」への恐怖

  彼女と寝る前は久しぶりの落ち着き

  寝言「ママ、ありがとう」

〈最終日37日目〉

56、下着とラジオ

57、車で遊園地、マリファナを吸う、曇り

     「僕らについての本を書くんだ」

58、柵を飛び越え、設置

59、彼女は無邪気

60、車が止まって急いで爆破

61、何度も転んでライ麦

  覚束ない足取り

        二人とも泣きそうだった

転んで彼女を押し倒してしまう

彼女のかすかに青みがかった黒い瞳に、僕から流れた水が溜まっていく。

彼女の横に仰向けになる

あたりが静かになって雨粒が地面に叩きつける音だけが大きく聞こえる。

彼女「つかまえてよ」

晴れていれば高い空を透かして見えるだろうユートピアでは、確かに僕らは子供のままだった。


それぞれの番号を絵画にする・具体イメージ


遊園地ワンダーランドユートピア

頑なに信じている

上のことは

1、「彼」に説明する

2、カムラが言いかける


思っていたより騒ぎにならなかった

碧眼


後半、何もしないことは、動きの無さにつながっているのでは?

単に彼女の台詞が減り、彼の台詞が増えただけ


非常に寓話的

ダンスホールの様子、会話をどれだけ文学的に書けるかが勝負


20世紀末、ロッキーの麓の村

1つ政治的な事件を入れる、バスケ


彼女縮み込んだと思ったら、噛みつく

2

2020.4.14.11:44


作家でご飯!について2020/1/20


①私とこのサイトの出会い


 私はもともと純文学系の小説が好きでした。そこでインターネットで小説を書いている方と交流したいと思い何個か投稿サイトを調べてみました。

 しかし、他の投稿サイトでは主にライトノベルが投稿されている場合が多く、また感想を聴けるようなサイトシステムではなかったため交流は半ば諦めていました。

 そんなある日偶然、このサイトの「縋り愛」(作者は春華さんです)という作品を見つけました。カップルの共依存について書いたこの作品を読んで、初めて投稿小説で感動しました。それからこのサイトを見始めて約3ヶ月になります。

 このサイトの作品の文学性の高さとそのコメントの知的さに毎回感動しています。

(特にえんがわさん、大丘忍さん、そうげん

 さん、アフリカさんのコメントが印象に残

 っています。)


②サイトのコンセプトとシステム


 このサイトの元々のコンセプトとして、「投稿とコメントで作家としての力を養っていくというもの」があります。作品のすぐ下にコメントがあり、コメントをする側も見る側も非常に見やすくなっています。(こうなっていないサイトは意外と多いのです。)

 創作と共に他者の目を取り込んで、なおかつ自らの批評する力も養っていくという良いシステムになっています。

 もちろん、高い志を持った大人のリスナーがいることも大事な要素になっています。


③暴言や細かすぎるコメントについて


 しかし、暴言めいた返信が多く見受けられたのも事実です。つまらない漢字の変換ミスや、細かい方言の使い方を指摘する場面もありました。自分が愛情を持って書いた小説を他人に頭ごなしに否定されたら書いた方も嫌な気持ちになります。

 まず前提として小説を書こうなんて人は、自分の能力の高さを信じている人たちです。

たった一人でプロットを作り数百枚にも及ぶ小説や短編を書くことは、相当自信が無ければ始められません。それを自主的に(情熱に駆り立てられて)始める人たちは、我が強くて当然です。そのような人たちが意見交換をするのですから、言葉がキツくなるのも納得できます。(短歌の批評会とはわけが違うわけです。別に短歌を貶してるわけではありません。千種創一なんて大好きな歌人です。)

 だからこそ、画面の向こうに自分と同じ志を持つ人がいることを改めて自覚してほしいのです。

 さらに、すでに少数の小説好きが交流するコミュニティの場になっていることも注目すべき点です。素人の仲間が書いたものという意識が生まれ、攻撃しないのではないのでしょうか。私はせっかく純文学系統の作品を書く人を集まったのだから、コミュニティの一員として優しく接してもらっても良いと思うのです。


④最後まで読んでもらえない!


 この項目は、蛇足かもしれませんが。

 全般的に小説投稿者にとって、最後まで読んでもらえないことや深く読んでもらえないことも大きな問題です。自分が書いたものが読んでもらえないと悲しいですし、途中まで読んでくれたのに後は飛ばしてしまったなんてもったいないです。

 しかし、それは当たり前のことです。書店のプロが書いた本でさえ選ぶ私たちが、素人小説を好き嫌いせず読むわけがないのです。

このサイトを見る人たちの趣味に合わないものを書けば、読んでもらえない可能性は十分にあります。(私は「読みにくさ」といえばサマセットモームの小説で強く感じましたが、まだ文豪はいい作品を書くに違いないと諦めず読むことはできました。素人小説ではそうとはならないわけです。)ましてこのサイトでは作者の過去作品が見れないため、作者の作風がわかりません。

 決してゴテゴテの純文学やミステリを書けと言っているのではありません。投稿者が「読んでみてね」というスタンスのままでは、少々軽すぎると思うのです。「ここまで気を使って最後まで見れるように工夫したから、お願い、最後まで見て」という姿勢である必要があると思います。具体案としては、自分がこの作品を書くに至った経緯を詳しく書いてみることが挙げられます。(決して読者に媚びるべき、と言っているのではありません。そんなことをし始めたら、書店に並ぶつまらない本の作者と同列になります。せっかく素人小説なんですから、自分の趣味にあった作品を書かなければいけません。)


⑤「作品の方向性」についても評価するべき


 あと、いろいろな文学観が存在することも忘れないでください。

(皆さん酷評されていましたが)私は田中さんの「塵と煙」が好きでした。自分たちに酔っているカップルの話が文学的にダメだなんてルールはないはずです。(しかし、この作品は「彼らが不安に思う空気」について、村上龍っぽく書いたら面白いと思いましたが。)

 ここにはまだデビューしていない未来の作家が多く来ています。素人小説だからこそ「書いてあること」だけでなく「書こうとした方向性」も理解するべきだと思うのです。


⑥私の作品を評価するときのポイント


 結構前からこのサイトに上がる小説の批評を自分なりにしていました。そのときの内容が以外の3つです。

①文章の雰囲気にあった文体、題名かどうか

②書こうとしたことの方向性は正しかったか

③雰囲気に対してプロットの起伏は十分か


         *


 今回のエッセイでは、変な言葉遣いが多いかと思いますが、細かい語法は置いといて、あくまで内容について語っていただけると嬉しく思います。(誤りを指摘してくださるだけなら嬉しいですが、挙げ足取りはやめていただくよう)ですが、返信は短めです。

 それでは。


最近「なんとなく、クリスタル」を読み感動した、18歳のプロット書きです。今回このサイトについて考察してみました(〃ω〃)

テーマが①〜⑥まであります。

この文章自体は2020120日に書きました。その後一部改稿してあります。皆さんのコメントお待ちしてます(〃ω〃)


名前夏の魔物


そうげんさん、コメントありがとうございます。お褒めいただき大変嬉しく思います。


一つ、投稿の時期についてです。

1月の時点では、投稿するにはメールアドレスなどでアカウントを作る必要があると勝手に勘違いしていて、一人暮らしを始めて落ち着いてから出そうと思っていました。

しかし3月に入ってから登録が必要ないことに気づき、急いで推考しました。

そのため投稿がこのタイミングになってしまいました(〃ω〃)


ラピスさん、コメントありがとうございます。もちろん、素晴らしいコメントはこのサイトにもたくさんあります(〃ω〃)


まず、私は作家になるつもりはありません。

個人的には「純文学を書く作家」になれたとしても、食べていくことはできないと思っているからです。

しかし、エンタメ作品を書いて作家を目指そうとは思いません。例えば、K-1の選手が稼げるからといってボクシングに転向するでしょうか。K-1の魅力に取り憑かれている選手なら、そうはしないのでないでしょうか。(別にK-1が嫌いなわけではありません。)


しかも今の時代は明治から昭和までの文豪が活躍した時代とは違います。小説家というだけで、芸術家の一員として胸を張って歩ける時代では無いと思います。その原因としては、エンタメと純文学の境界が曖昧なことや若者の活字離れが挙げられます。(それはしょうがないことです。)

同時に今はネットで簡単に同じ趣味の人たちと交流することが出来ます。あくまで私はこのサイトを出会いの場の一つ程度に捉えています。

初投稿でこんな内容書いちゃったのでラピスさんには心配させちゃったかもしれません。


ちょっと長くなっちゃいました(〃ω〃)


偏差値45さん、コメントありがとうございます。


確かに断言しちゃってる所が多いと思いますが「こういう考えを持っている人もいるのだな」程度で、受け取ってもらえればと思います。

別に「このサイトをもっと良くしたい」という思いがあったわけではなく、あくまで「このサイトをこのように見てる人もいるんですよ」ということを知っていただきたかっただけなので。


その日暮らしのその蜩さん、コメントありがとうございます。


その日暮らしのその蜩さんのおっしゃる通り作家デビューを本気で目指さないのならば、このサイトも面白いサイトですよね!

このサイトでは文学的な挑戦をしている意欲作もあり、タケノコのくだりはその通りだなぁと思いました。